Mac での Kinect v2 開発環境構成
こんばんは、Microsoft Ventures Tokyo の大田です。
この記事は、Kinect v2 環境構築シリーズ 3/3 回目 (最終回) の記事です。
- Kinect v2 購入前に確認すべきことと、その方法
- Visual Studio のインストールとサンプルプログラムの実行
- Mac 環境での Kinect v2 開発環境構成
今回は Mac をお持ちのエンジニアが Kinect v2 開発を行うために必要な環境構成方法をお伝えします。
(New 2015 9/22 追記) Mac での開発環境構築後に Kinect 開発をするために役立つ書籍を出版しました。詳細は以下の記事を参照してください。
この記事を書く目的
私は主にベンチャー企業の CTO, エンジニアとお話をすることが多いのですが、Web 系ベンチャー企業のエンジニアの方は Mac をお持ちの方が多いです。そのような Mac をお持ちのエンジニアが Kinect 開発を始めるための情報提供をしたいため、この記事を書きました。
Mac 上に Winodws 環境を構築する
Kinect v2 開発のためには Windows 環境が必要になりますが、Mac (ハードウェア) 上で Windows を動かす方法は 2 つあります。
- Boot Camp を使う
- 仮想化ソフトウェアを使う
ただし、2 の方法においては、現時点 (2014年 9月 8 日) では実現できないことを確認しております。具体的な名前は伏せますが、仮想化ソフトウェアを使って Windows を実行する場合、仮想化ソフトのグラフィック ドライバが Direct X 11 をサポートしておらず、Kinect v2 開発のための要件を満たすことができないためです。
そのため、Kinect v2 開発を行うためには、Boot Camp を使った Windows 開発環境を構成する必要があります。
具体的な手順が記載された参考資料とサポートページ
Boot Camp を使った環境構築方法は、マイクロソフトの "Mac のセットアップ" というページに紹介されているので、こちらをご活用いただき、Mac 上に Windows 環境を構築してみてください。
Boot Camp は Apple 社製品なので、Apple 公式サイトで FAQ や手順を探してみたところ、Boot Camp サポート用の公式ページもありました。こちらも是非ご活用ください。
※ Kinect v2 開発では Windows 8 や Windows 8.1 が必要になりますが、Boot Camp 5.1 では 32 ビット版の Windows をサポートしていないようなので、64 ビット版を用意するようにご注意ください。
なお、私が Boot Camp を試した環境は MacBook Air (13-inch, Mid 2013) でしたが、Kinect v2 開発は実施できています。
※ あくまで参考情報としてご活用いただき、必要に応じてご検証ください。
※ ご自身の Mac の製造年は以下の手順で確認可能です。
- Mac 上でリンゴのマークをクリック後、[この Mac について] をクリックします。
- [詳しい情報] ボタンをクリックします。
- システム情報が表示されるので、シリアル番号をコピーし、このページでシリアル番号を入力します。
Kinect v2 環境構築シリーズの活用方法
Mac ユーザーの方向けの活用方法
Mac ユーザーの方は、この記事を読んだ後に以下の記事をお読みいただき、Windows 上に開発環境を構築し、サンプルプログラムを実行してみてください。
Kinect v2 開発に必要な Visual Studio のインストールとサンプルの実行 - Masa's Blog
Windows ユーザーの方向けの活用方法
Windows ユーザーの方は以下の順序でお読みいただくと、スムーズに開発を始めることができます。
Kinect for Windows v2 購入前に確認すべきことと、その方法 - Masa's Blog
Kinect v2 開発に必要な Visual Studio のインストールとサンプルの実行 - Masa's Blog
以上で Kinect v2 開発環境構築シリーズが終了となります。次回以降は具体的なプログラミング方法をご案内させていただきます。
一緒に開発を楽しんでいきましょう〜〜!!